看護部からのお知らせ

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エンゼルケア研修が開かれました

2023.02.16

ご遺体を清めたり死化粧を施したりするエンゼルケアについて学ぶ研修がこのほど院内で行われ、今年度入職の看護師13人が受講しました。

当院看護部では亡くなられた方の尊厳を守り、ご家族の意向を踏まえながら退院の身支度を整えるエンゼルケアの院内認定看護師制度を設けており、基本的に一人に対し2人の看護師で対応。講義は同院内認定看護師2名が担当し、実技を交えながら遺族ケアの大切さについて話しました。

冒頭、講師が「エンゼルケアは特別な儀式ではなく適切な死後の処置を行うことでご家族が死に向き合う手助けをすること」と強調。受講した看護師らは体温調節機能が失われ死後硬直などが始まる身体の変化やご遺体の冷却方法、保湿クリームの塗り方や髭剃りで気を付けるポイントなどのほか、点滴やカテーテル除去時の防水対策、褥瘡(床ずれ)の処置、胃瘻、ストーマ(人工肛門)の対応など多岐にわたる内容を学習。スクリーンに映し出されたモデル人形にメイクを施す様子をつぶさに見学していました=写真

実技では5色のファンデーションを手の甲で混ぜ合わせ「照明の影響を考慮してメイクは一段階落としたトーンで」との助言に従い、肌の色を確かめながら色を調合。受講した看護師は「ほのかに赤みが差す程度にするとやさしい表情になりますね」と話し、講義を担当した看護師は「メイク技術も大事だが、大切な人を亡くされたご家族に真心と誠意をもって接する心が大事」と締めくくっていました。