先輩インタビュー

IVナースについて

「IVナース」とはどういったことを行っている看護師ですか?

Bさん医師に代わって抗がん剤などの穿刺を行います。

Aさん静脈注射の知識・技術を一般看護師に伝えて病棟全体のレベルアップを図ることも目標にしています。

それは一般的な看護師でもできる技術ですか?

Cさん実施自体は誰でもできると思いますが、IVナースは様々な講習・試験をクリアしている穿刺技術のスペシャリストです。

どういった内容の講習ですか?

Aさん院内講習は4回です。認定看護師・医師・放射線技師・薬剤師を講師として、抗がん剤に関する治療内容や知識、穿刺技術を学び、その後筆記試験を行います。

試験は難しいですか?

Cさん難しいです(笑)。8割以上の点数で合格です。

Bさんポートやデモ機を使って穿刺の練習をしたり、外来で、がん化学療法看護認定看護師からフォローアップ指導を受けたりします。このフォローアップは8Aだけでなく全病棟のIVナース認定候補者が受けます。当然家でも勉強が必要ですよ(笑)。

Aさん癌患者の入院が多い病棟のため、化学療法を行うことが8A病棟は多いんです。そのため病棟でIVナースとして直接穿刺している頻度も高く、当院の中でも穿刺技術のレベルアップに適している病棟の一つだと思います。

Cさん当院ではまだIVナース制度ができたばかりなんです。そのため勉強も手探りですね。

それはすごいですね。IVナースは入職後すぐに目指せるものなんですか?

Aさん当院での経験年数5年以上の看護師しかなれないんです。5年以上かつ当院教育プログラムのステップ3での穿刺をクリアしてはじめて認定資格が出るので、入職後まずは経験を積んで頂く必要があります。

看護師の仕事について

当院看護部入職の理由を教えて下さい

Cさん筑波学園看護専門学校の実習先が当院なので環境に慣れていたというのと、当時の当院看護部に「こういう看護師になりたい」という人がいたからです。

Bさん私も同様に実習先がここだったというのが大きいです。それと実習をしていて働きやすい環境だと感じたのもあります。

Aさん私は実習先はここではなかったんですが、病院見学でここに来てすごく働きやすい感じを受けました。また学校の先輩からも働きやすい場所だという評判も聞いていたのも理由です。

実際に入職してみて、現在に至るまで環境はどう変わったと感じますか?

Cさん相変わらず働きやすいです。有給休暇がすごく取得しやすくなりましたね。

Bさんそれに、シフト希望がすごく通りやすいですよね。

Cさん確かに。家族がいるととても助かります。当院看護部はオンオフの充実を重視しているんですが、その特徴の一つだと思います。

Aさん研修なども自分の休みを利用して行っていたんですが、目的が明確であれば、出張として行かせてもらえることもあるので助かりますね。

IVナースとして

IVナースとしてのやりがいやつらさを教えて下さい。

Cさん医師が行うレベルの行為を自分達が穿刺するので「IVナース」としてのプレッシャーはかなりあります。ただ、その分達成感もいっぱいですね。それと、Bさんの話にもありましたが、医師が穿刺する場合は医師のスケジュールに患者さんが合わせるしかなかったのが、看護師がやることによって、患者さんにこちらが合わせられるので、患者さんの安心感や満足度が上がっているのではないでしょうか。

Bさん忙しい医師の来棟を待たずに早い時間帯に穿刺を実施できることは、安全面でも非常にいいと思います。この認定制度がそういう面で少しでも患者さんの病状改善や安全・安楽な入院生活につながっているのかな、と思うとやっていて嬉しいです。

AさんIVナースの研修を受け勉強するようになって、抗がん剤の副作用とかを他の看護師などに伝えて指導できるようになっているので、病棟の中での存在感は高まっていると思います。

求める人材

当院看護部で働くうえで重要なことを3つ挙げて下さい。

Bさん『アンテナが広く何事にも柔軟に適応し且つ向上していく意志の強い看護師』ですかね。看護や医療の環境は日々変化・進化しているので毎日の業務に追われるだけでなくそれをきちんとキャッチでき自分の中で理解し力にしていくことってとても重要だと思うんです。それと当院はスキルアップできる環境があるので、自分で勉強・向上していく意思のある人や向上心のある人はやりがいがあると思います。

Cさん『体力があってタフな看護師』ですね。肉体的だけでなくて精神的にも。

Aさん私達は、今よりも患者さんとの関わりをもっと充実したいのにできないというもどかしさが常にあります。マンパワーの問題とか自分の技量とか色々原因はあると思いますが、「自分に何ができるか、どうしたら業務効率があがるか」などを常に考えて『限られた時間の中で優先順位をつけて動ける看護師』が必要です。

Cさんあとはやっぱり患者さんのみならず職場内でも人間関係をきちんと作れる人、コミュニケーションをきちんとはかれる人ですね。重要なことが4つになっちゃいましたが(笑)。

一同(笑)。

最後に、当院看護部を目指す方へメッセージをお願いします。

一同とにかくたくさんの方に来てほしいです。宜しくお願いします。