先輩インタビュー

臨床輸血看護師について

臨床輸血看護師とはどんな資格ですか?

臨床輸血看護師とは、日本輸血・細胞学会が認定する看護師制度です。この認定制度は、臨床輸血に精通し安全な輸血に寄与できる看護師の育成を目的としています。
輸血は時に患者さんの命に直結する治療です。医師や臨床検査技師など様々な医療従事者と一体となりチーム医療を推進することで輸血の安全性は飛躍的に向上すると期待されています。特に看護師は、患者さんに最も近いところで臨床輸血に関与します。そのため輸血に関する正しい知識と的確な看護能力が求められます。現場でのそうした必要性からこの資格は制定されました。

臨床輸血看護師の当院内での活動内容について教えて下さい。

主に「臨床輸血に関する教育活動」「輸血に関するマニュアルや手順書の作成・改訂」「臨床輸血に関するコンサルテーション」「検査・輸血適正委員会の委員活動」となります。
現在進行中の活動としては、医師や臨床検査技師と協力し危機的出血時の対応マニュアルを作成しています。

看護教員養成講習会も受講していますね。
そうした講習会へ参加する看護師は少ないと聞いていますが、参加理由を教えて下さい。

私は看護部の教育委員として新入職者研修を7年ほど担当しています。そのなかで、指導する方法を学び自分自身のスキルを高めたいと感じるようになりました。また、新入職者研修は看護学校での基礎教育を礎とした継続教育と位置づけられています。看護教員養成講習会では基礎教育の目的や構造も学ぶことができます。継続教育担当者もこの基礎教育について学ぶことで新入職者研修に役立てることができると感じたからです。

看護教員養成講習会を終講し、
当院の教育委員や外部講師として活動されていますが、活動内容を教えて下さい。

看護部の新入職者研修責任者として活動しています。新入職者研修は私を含め5人の教育委員と共に企画・運営・評価を実施しています。新入職者の看護実践能力の向上や、新入職者達の精神的支えになれるような研修が企画できるよう日々試行錯誤しています。また、新入職者教育は集合研修だけが教育の場ではありません。病棟での臨床教育もとても重要となります。病棟での教育担当者や新入職者教育では欠かせない手順書を作成する手順委員会との連携を密に図ることも新人教育担当者としてとても大切な活動です。

外部講師としては、茨城県内の看護専門学校2校を担当しています。担当科目は成人看護学領域の救急看護と感染看護についてです。1年のうち約3ヶ月間、週1回のペースで活動しています。
外部講師として学生と関わっていると、学生が看護師になるための準備状況や学生が置かれている環境を肌で感じることができます。この感覚は私の教育観に刺激を与えてくれ、新入職看護師教育への糧となる貴重な時間となっています。

看護主任としても日々活躍されていると思いますが、主任としての目標は何でしょうか。

看護主任としての私の目標は『より良い医療のため看護師ができる理想を持ち、それを実現する牽引力のある実践者であること』です。実際は、まだまだ主任としての実力不足を日々痛感しています。それでも前を向いて仕事と向き合い、看護に魅力を感じながら病棟スタッフと共に成長できることを願っています。

最後に筑波学園病院で働きたい方にひとことお願いします。

筑波学園病院は、看護師一人ひとりのキャリア開発を病院や看護部が後押ししてくれます。看護師としての自分の将来像を描きながら、自分を磨きそして素敵な看護を一緒に実践しましょう。