看護部からのお知らせ

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フィジカルアセスメント研修が開かれました

2022.10.07

呼吸器ケアについて学ぶフィジカルアセスメント研修がこのほど院内で行われ、今年度入職した新人看護師11人が受講しました。

フィジカルアセスメントは、患者さんに必要なケアを判断するために問診や聴診などを通してさまざまな情報を集め分析すること。当院では看護師のレベルに合わせた教育プログラムを行っていますが、今回は院内呼吸療法認定看護師2名を講師に招き呼吸器疾患における視診、聴診、打診、触診の流れを解説しました。新人看護師らは吸う・吐く・休止のパターンが1:1・5:1秒間隔で繰り返される正常呼吸や胸郭の観察、聴診器の正しい使い方などを学びました。

人形を使って聴診を行う新人看護師=9月8日、当院E棟大会議室

続いて聴診で聞こえる正常呼吸音、それに対する異常音(副雑音)の聞き分けについて実際の音声を流しながら解説。受講者は人形の胸に聴診器を当て、低いいびきのような類鼾音(るいかんおん)、口笛のような笛声音(てきせいおん)、パリパリと鳴る捻髪音(ねんぱつおん)、低音でブクブクと繰り返す水泡音(すいほうおん)を聞き分けました。事例や入院時・夕方訪問時などの場面想定で「その時どんなケアが必要か」を話し合うグループワークも行われました。

左手中指を弾いて打診を行う院内呼吸療法認定看護師=9月8日、当院E棟大会議室

受講した新人看護師は「実際に出産後に息苦しくなった妊婦さんがいて、その時に聴診して医師に報告できたらと思った。これから病棟に帰って実践したい」と話していました。指導した院内呼吸療法認定看護師は「まずは正常音と異常音の聞き分けが第一。患者さん一人ひとりを素早く、丁寧に看ることで導き出した判断を基に、正確な医療用語で記録に残すことが大切です」と話していました。