看護部からのお知らせ

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はばたけ!ワタシ~2C病棟院内呼吸療法認定看護師

2022.05.12

呼吸器疾患の重症者を診ることが多い2C病棟で、人工呼吸器の扱い方や呼吸器ケアについて他病棟と知識を共有するなど看護師の意識改革に努めている。

3学会合同呼吸療法士の資格を持つ茅場真伊さん、木村梓さん、坂入真由美さん(右から)

3学会合同呼吸療法士の資格を持つ茅場真伊さん、木村梓さん、坂入真由美さん(右から)

3年前、3学会合同呼吸療法認定士の木村梓さんが「呼吸器ケアの大切さ広めたい」と個人目標を掲げ院内認定看護師に。「継続看護に生かせれば」と呼吸音の聴取方法や異常音の聞き分けなどの詳細を記録に残そうと提案した。
人工呼吸器のアラーム表示は機器側・患者側の原因、その後の対応などで時に75通りにも分かれるが、経験の浅い看護師でも迅速な対応ができるよう表を作成し可視化。やがて、木村さんの活動に興味を持った坂入真由美さんと茅場真伊さんも資格を取得。

今では呼吸器医師や臨床工学技士などから成るRST(呼吸器サポートチーム)と回診し、病棟看護師から寄せられた疑問に応えている。
「口腔内の乾燥が強い場合は加湿器を併用する」「痰が溜まらないよう時々体の向きを変える」など診療科を横断した助言や患者さんのリハビリを行う職員にも痰の吸引方法を指導。

呼吸器ケアに対する意識の変化を実感しているが、一番の願いは多職種と意見交換しながら患者さんの退院までを見守ること。活動報告を記した広報誌も配布中で「私たちの活動を知って呼吸器ケアに興味を持ってくれればうれしいですね」と前を向く。

人工呼吸器を操作する木村梓看護師

人工呼吸器を操作する木村梓看護師