看護部からのお知らせ

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新人看護師22人がオリエンテーションを受講しました

2021.04.02

今春入職した看護師向けのオリエンテーションがこのほど当院E棟大会議室で開かれ、22人が受講しました。

新人看護師が初めて臨床に出る際の心理的負担を減らそうと毎年行われているもので、2日目の午前の講義は「医療安全」がテーマ。医療事故のニュース映像視聴に始まり、情報共有・ミスの原因究明・再発防止などインシデント(ヒヤリ・ハット)レポート作成の重要性をGRM(ゼネラルリスクマネージャー)が解説。レポートの蓄積による現場の改善例のほか、言葉の受け手と伝え手の認識の違いから起きた医療事故の実例などを交えながら「医療安全の本質は、組織で問題の改善策を考え、個人を守ること」と話しました。薬の用量や目的を間違えないための5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の考え方が現場で活かされているかなどにも言及し、参加者は熱心にメモを取っていました。GRMは「人間は必ずミスを犯すもの。普段からいかに学び、改善していくかを考えながら仕事をしてほしい」と話しました。

午後からは医療業界の ICT化など「看護記録」に関する講義を開催。記録委員長から「電子カルテなどの看護記録とは看護職の思考と行為を示すもの」との説明を受けた参加者らはグループに分かれ、実際の電子カルテを参考に記すべき「客観的事実」などの心得を学習。記録委員長は「どんな言葉で医師や後任の看護師に伝えるかを考え、患者への倫理的配慮も忘れないでほしい」と話していました。

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