看護部からのお知らせ

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広域災害救急医療情報システム(EMIS)対応防災訓練が実施されました

2017.03.11

※EMISとはEmergency Medical Information System(広域災害救急医療情報システム)の略称で、阪神淡路大震災を教訓に構築され、大規模災害が起こった際に、全国の医療機関の被害状況をインターネットを通じて把握し迅速に対応するための情報共有システムです。病院の電源が使用不可能になった場合も想定し、インターネットがつながればパソコン、スマートフォン、タブレット等あらゆる媒体・場所からの閲覧・入力が可能なことが最大の特色です。

3月11日(土)、地震によるつくば市での大規模災害を想定した「第7回つくば保健医療圏災害対応合同訓練」が実施されました。この訓練は当院を含めたつくば市の7つ総合病院での合同訓練で、EMISの使用を前提に年2回開催されています。

今回の訓練は、勤務医・勤務職員の少ない状況でのシミュレートのため土曜日に開催。
想定災害は『9時30分に茨城県沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、最大震度6強を計測。つくば市でも震度6弱を計測。この地震により、つくば市内でも甚大な被害が確認され、広域の停電が発生。』この想定下で各病院が被災状況を確認し、EMISによりお互いの状況確認・対処を行うという内容。
当院でも9時30分の地震発生後、救急診療部長の医師を本部長とした災害対策本部を設置。各病棟、部署からの被災状況報告が次々に入りました。全部署の報告が終わるとすぐに当院被災状況をEMISに入力。当院の主な入院病棟(A棟)は免震構造であり、2011年3月11日の東日本大震災時ライフラインが中断することなく、被害はありませんでした。震災被害を受けた近隣病院から透析患者を中心に積極的に受け入れを行ったという実績があります。この実績からの想定で、ライフラインへの大きな被害はなし、電気も非常電源にて稼働し、D-MATへの援助要請等も必要なく救急診療を受け入れているという結果報告で訓練は無事終了しました。

筑波学園病院では今後もこうした訓練を随時行い、どんな災害時にも患者さんに安心を提供できる体制作りを目指していきます。

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